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休職中の家づくりは注意が必要。実体験で得た3つの注意点と対策

休職中に家づくりなんてしない方がいいのでは!?という声はあると思いますが、僕は諸々の状況を整理した上で、家づくりに踏み切りました。家を建ててから2年半ほど経ちますが、家を建てた選択は間違っていなかったなと感じています。

この記事では、僕が休職中に家を建て時に、注意した(注意すべきと気づきた)ポイントと、その対策をお伝えします。

そもそも休職中に家を建てる人は少ないと思うので、数少ない人向けの記事だと思いますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

ちなみに、僕が休職中に家づくりを始めた理由については下記の記事をご覧ください

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目次

休職中の家づくり。3つの注意点

【1つ目】休職前の状態まで戻ることができない可能性がある

他の何よりも十分に考えることが必要なことなので、最初にお伝えします。1つ目は、現在の休職から復帰して、仕事に戻れたとしても、休職前のパフォーマンスが発揮できるまで、時間がかかりますし、前の状態に戻れる保証はどこにもない事です。最悪の場合、「再度休職する必要がでてきてしまったり」、「仕事を辞めないといけない」という状況になるかもしれません。

休職から復帰した後、どのように仕事をするかは自分次第です。休職をきっかけにうまくバランスを取りながらペースを戻せていければ良いですが、そうならないかもしれません。もともと、他人と自分、仕事とプライベートなどバランスよくできていれば、休職していなかったかもしれなかったはずです。ですが、やはり社会や組織の中で生活していると、自分のペースの通り進めることは難しいのも現実問題としてあります。

今の健康状態や、復帰した後に、どのような生活をしていくかを考えてく必要があります。

また、これは心療内科医の医師から聞いた話ですが、「うつ状態の人は、衝動的に家の購入に踏み切る人もいる」とのことです。よく考えた上で、家づくりをするタイミングなのかは判断する必要があります。

【2つ目】団信が通らない可能性がある

2つ目の注意点は、団信(団体信用生命保険)に入れない場合があるということです。団信はローンを借りている人が、死亡してしまったりして、ローンを返済できない状況になった場合の保険です。借入先によっては、団信の加入が必須の金融機関も多いです。

そのような団信に入るためには、これまで(過去5年間)の健康状態を告知する義務があります。その中には精神疾患も含まれているため、うつや僕のような適応障害も告知する必要があります。

精神疾患は自殺のリスクや再発のリスクなども高いため、そのようなリスクが高い人を加入させるメリットは少ないため、団信に入れない場合があります。

ちなみに僕は、実際に審査をしてもらってはいません。金融機関の担当者や、工務店などにも複数聞きましたが、「まず通らないでしょう」という回答だったので、別の選択肢を考えました。

【3つ目】家づくりが負担にならないようにする

3つ目の注意点は、家づくりが負担にならないようにすることです。家づくりを一度経験したことがある人であれば、家づくりの大変さを知っていますが、意外と家を作っていくことは大変なんです。

建売を購入するならまだしも(建売の購入でも、立地条件や上物の選択で大変だと思いますが)、注文住宅で家を建てる場合は、決めることが山ほどあります。

間取り、キッチンやユニットバスなどの住宅設備、壁紙、家具・・・その他にも細かいことを上げだしたらキリがないですが、やることは盛沢山です。それを、施工会社からの日程に間に合うように決めていくことも非常に労力がいります。

休職直後で、活動するのもつらい時期に家づくりを始める人はいないと思いますが、回復してきた状態でも、やることが多くて、そのタスクに押しつぶされないようにすることは重要なことです。

対策

つづいて、上記の3つの注意点への対策を紹介します。僕がやってきたことなので、他にも対策方法はあるかもしれませんが、ご参考にしてください

今一度冷静に考える。専門家に相談する

1つ目の「復職後に戻れるかどうか」に対してですが、今一度冷静に考えることと、その考えたことを通っている医師やカウンセリングを行ってくれている人に相談してみることです。現在の病状なども把握しているので、客観的に状況を見て、コメントをしてもらえると思います。

僕の場合は、リワークプログラムに通っている状態でしたので、その担当医に相談しました。うつ患者の中には、衝動的に購入することもある事例を知っていることから、慎重に僕の状況や考えを聞いてコメントをくれました。

その時の回復傾向と、義父母の近くに住んで育児負担を減らせることなどを踏まえると、メリットの方が多いでしょうという事で、「無理をしないことを条件に、良いでしょう」というコメントをもらえました。自分で整理したメリットとリスクを、(信頼できる)第3者に聞いてもらうことは良いことだと思います。

ちなみに、患者さんの中には、購入した後報告を受けて何も対応できないということもあるそうです。事後報告でなくて良かったとも言っていました(笑)

ワイド団信や、加入済みの生命保険を利用

2つ目の団信が通らない対策としては、ワイド団信や加入済みの生命保険を利用するのが良いと思っています。

ワイド団信

「ワイド団信??何ですか??」という人もいると思うので、簡単に説明すると、団信よりも加入条件が緩和された団信です。健康状態に多少の問題があっても加入できることがあります。ワイド団信のデメリットとしては、下記の2点です。

  • そもそも扱っている金融機関が少ない
  • 団信よりも費用が割高

特殊な団信ですので、扱っている金融機関が少ないです。〇〇銀行でローンを組みたいって思っていた人は、ワイド団信を取り扱っていないので、希望の銀行を使えないことがあります。また、条件を緩和している=リスクが高い事を許容していることなので、団信よりも保険費用が高くなります。

加入済みの生命保険

もし、既に保険に加入済みであるのならば、それが使えるかもしれません。とはいえ、この生命保険が使えるかもかなり条件があるので、すべて満たされていることが必要です。その条件とは下記です。

  1. 保証金額が住宅ローンとその後の生活費をカバーできていること(保険内容)
  2. 保険が下りる条件が、団信と同等であること(保険条件)
  3. 保険期間が住宅ローン返済期間をカバーできていること(保険期間)

それぞれ少し補足していきます。

1.の保険内容は、住宅ローンの返済が月々8万円だとすると、保証金額は、そこに生活費を足した、15万円程度が必要です。残された家族が住宅ローンを払わず、困らずに生活できる保険であることが必要です。

2.の保険条件は、死亡だけでなく、手足が動かなくなり働けなくなった状態(高度障害)でも保険が下りるのかという条件です。死亡の時よりも高度障害の方が、生活するための費用は上がるので注意が必要です。

3.の保険期間は例えば、30歳の時に35年ローンを組んだ場合、65歳まで団信で保証されます。この場合、加入中の保険も65歳までは保証されていることが望ましいです。最悪、数年くらいは自助努力でカバーできるかもしれませんが、40歳の時までの保険とかであれば、生命保険を使う事はやめた方が良いでしょう。

ちなみに、僕は加入済みの生命保険を団信代わりに使用することを選択しました上記に挙げた3つの条件が満たせていたことと、団信代わりの総費用を計算したところ、生命保険を代用した方がコスパが良かったからです

生命保険に加入したときは、こんなに早く入る必要があるのかな!?って思っていましたが、休職するような状況は突然来ますし、健康診断の結果も突然悪くなるし(笑)、加入しておいてよかったなと初めて思いました(笑)

ある程度症状が落ち着いてから

3つ目の、家づくりが意外と大変な対策としては、まずはある程度症状が落ち着いて、十分に色々な活動が余裕をもってできる状態になってからにしましょう。余裕をもってできる=コントロールできると置き換えても良いかもしれません。

少なくとも、今の生活リズムを維持するので大変な状況であれば、もう少し落ち着いてからが良いでしょう。

落ち着いた状態になったら、そのリズムを崩さない程度に進めていくことも大事です。詰め込まないのはもちろんのこと、パソコン関連が強い人であれば、タスク管理ツールなどを使って進めてみるのも良いでしょう。

僕は、マンモスプロジェクトというサービスを使って管理しました。仕事に慣れるためのリハビリって感じですね

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まとめ

この記事では、僕が休職中に家づくりをしてみた経験から感じた注意点と対策についてお伝えしました。かなり限られた人にしか必要のない情報かもしれませんが(笑)、参考になれば嬉しいです

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